コラムcolumn

歯を抜かないで表面をわずかに削るだけ!「スライス矯正」

こんにちは。
 
相模原・淵野辺駅より徒歩1分の「ふちのべ歯科クリニック」です。
 
 

スライス矯正は、抜歯しないで歯並びを矯正する方法の一つです。
 

歯の側面をわずかに削り(スライス)、歯を動かす空間を確保します。別名「ディスキング」「ストリッピング」「IPR」とも呼ばれます。
 
 

抜歯せずにスライス矯正できるのは、どんな人?

スライス矯正は、歯並びの乱れの程度が軽い人に適した治療法です。
 
歯科矯正では、歯を動かす空間を確保するために、抜歯しても健康への影響が少ないとされる小臼歯(犬歯の後ろにある歯)を抜くのが一般的です。
 
小臼歯を一本抜くと7mmほどの空間を作り出せます。そして、抜歯によってできた空間を利用して、取り外し式の矯正装置などを使って歯を動かします。
 

ところが、歯並びの乱れの程度が軽い人だと、7mmの空間が広すぎて余ってしまうケースがあるのです。
 
矯正治療では歯列を整えるために歯を動かしますが、その移動に必要な空間は平均4mmほどといわれています。
 
もちろん個人差はありますが、歯を4mm移動させたいだけなのに対し、小臼歯を1本抜いて7mmもの空間ができてしまうと広すぎますよね。
 

そんな時は、抜歯せず、歯の側面を削るスライス矯正での対応を検討できます。
 
また、「病気などで麻酔ができない」「どうしても歯を抜きたくない」という人にもスライス矯正は向いています。

 
 

わずかとはいえ、歯を削ってもいいの?

スライス矯正では、抜歯しない代わりに、歯の表面の層であるエナメル質を、わずか0.25~0.5mmほど削ります。
 
つまり、8本の歯に対し、ぞれぞれの側面を0.5mmずつ削れば、抜歯せずとも矯正に必要な4mmの空間が確保できてしまうのです。
 
削る、と聞くと驚くかもしれませんが、歯の表面の層であるエナメル質の厚さは約1.5mmありますから、わずかに削ったところで特に健康への影響はありません。
 
 

スライス矯正の具体的なメリット

スライス矯正のメリットは、主に以下の3つが挙げられます。
 

●治療期間が短縮できる
 

抜歯を行う矯正と比べて、治療期間を約3分の1まで短縮できます。
 

●治療による痛みはほとんどない
 

スライス矯正で削るエナメル質には神経がないので、ほぼ痛みは感じません
 

●歯への負担が少ない
 

抜歯するよりも歯への負担がはるかに抑えられます。また、わずかに歯を削るだけなので虫歯のリスクが高まる心配はありません。
 
 

ただし、抜歯が必要なケースもある

「顎が小さくて歯が並びきらない」「歯が大きく重なっている」などの理由で非抜歯では十分な空間が作れず歯がキレイに並ばないときは、抜歯が必要になります。
 

そのような症例で無理に非抜歯で対応しても、噛み合わせが悪くなったり口元が出てしまったりして、治療が失敗する原因になってしまうからです。
 

もちろん、なるべく歯を抜きたくないと考えている患者様は少なくないと思います。
 

ふちのべ歯科クリニックでは、抜歯と非抜歯それぞれのメリットとデメリットを丁寧にご説明し、患者様の不安が解消できるように努めております。
 
歯並びや顔の印象などを総合的に判断し、より適した治療法を提案しますので、お気軽にご相談にお越しください。